大阪ルーキーWTB石川貴大が公式戦初出場初先発「自分の武器はフィジカル」5日埼玉戦― スポニチ Sponichi Annex スポーツ


大阪ルーキーWTB石川貴大が公式戦初出場初先発「自分の武器はフィジカル」5日埼玉戦― スポニチ Sponichi Annex スポーツ

5日の埼玉戦で公式戦初出場初先発を果たす大阪のWTB石川貴大
Photo By スポニチ

 ラグビーリーグワンの10位大阪(旧NTTドコモ)は5日、大阪市のヤンマースタジアム長居で4位埼玉(旧パナソニック)と対戦する。3日には出場登録メンバーが発表され、ルーキーのWTB石川貴大(23)が公式戦初出場初先発を果たすことが決まった。

 「もうちょっと時間が掛かるというか、もっと努力してと思ってたんですけど、自分がやってきたことが実って試合に出るチャンスをいただきました。自分の武器はフィジカルなので、ラインブレークとか、一対一のオフェンスメン面でアピールしていきたい」

 兵庫・報徳学園高では3年時に花園出場で16強。高校日本代表候補にも名を連ねた。明大進学後は3年時にリザーブとして全国大学選手権準優勝、4年時にはレギュラーとして同選手権4強を経験した。1メートル80、90キロ。長い脚を利したストライドの大きな走りが特長だ。
 
 大阪入り当初は大学では味わうことのなかった外国人選手の世界基準の強さに戸惑うことが多かったが「毎日、何を意識するかを大切に練習してきました」とこの一年は日々テーマを決めてじっくりベースアップ。強烈なボールキャリーを誇る埼玉のオーストラリア代表WTBマリカ・コロインベテ(29)とのマッチアップにも笑顔で「今の自分がどれだけ通用するか、楽しみ」と話す。

 好きな言葉は「何とかなる」。高校時代から試合でこの言葉を反すうするとピンチでも不思議とリラックスできたという。公式戦デビューの相手は新型コロナウイルス感染による二つの不戦敗以外は5戦全勝の昨季のトップリーグ王者・埼玉だが、石川には「何とかなる」というひと言がその重圧を跳ね飛ばす魔法の言葉になる。

 最近2試合は相手チームの新型コロナウイルス陽性者発生によりいずれも不戦勝。貴重な勝ち点10を獲得し、最下位脱出も果たしたが、ローレンス・エラスマス主将(28)、日本代表ヴィンピー・ファンデルヴァルト(33)、南アフリカ代表エルトン・ヤンチース(31)ら主力の故障もあって、いまだに実施された試合での勝ち星がない。

 「ディフェンスで抜かれないこと。絶対に1本はトライを取ることがテーマです」

 苦しむチームの救世主になれるか。期待のルーキーの走りに注目が集まる。

続きを表示