第10 回 POLUS‐ポラス‐学生・建築デザインコンペティション 二次審査会 受賞者決定!最優秀賞『木工と暮らす木工ヤードのある家』優秀賞『サルの家:多義的な楽しい生活』

ポラスグループ ポラス株式会社(本社:埼玉県越谷市、代表取締役:中内晃次郎)は、『第10 回POLUS-ポラス‐学生・建築デザインコンペティション』の二次審査会を7月3日(月)に開催し、最優秀賞(1点)、優秀賞(1点)、入選(4点)を決定しました。

本コンペティションは、「いま、わたしたちにとって快適な木造の家」をテーマに2022 年11 月30 日から2023 年5 月8 日にかけて作品を募集し、応募件数は、登録件数566 件、応募作品点数362 点を数えました。その中から一次審査を通過した6 点の作品について二次審査を実施し、最優秀賞を始めとする各賞を決定しました。

本コンペティションは、大学院や大学、高等専門学校などに通う学生を対象に、建築の道を志す学生の自由で新鮮な発想(アイデア)を表現・公表する機会を設け、将来活躍が期待される学生を応援するものです。

◆ 最優秀賞 『木工と暮らす木工ヤードのある家』

黒澤 優太(早稲田大学大学院)・木嶋 真子(法政大学大学院)

◆ 優秀賞 『サルの家:多義的な楽しい生活』

ZHANG SHILIN(チョウ シリン)・TIAN ZHANCHEN(デン ジンシン)(東京藝術大学大学院)

◆ 入選 『木を膨縮する櫓舎』

松村 真衣(大阪公立大学大学院)

◆ 入選 『「今日は3LK、明日からは4LDK」-暮らしに合わせて変化する住戸のかたち-』

平野 和代(慶應義塾大学大学院)

◆ 入選 『家育て まち育て』

西村 惇佑・小原 廣之進(武蔵野大学)

◆ 入選 『屋根裏につつまれて』

谷米 匠太(浅野工学専門学校)

第10 回 POLUS‐ポラス‐学生・建築デザインコンペティション 二次審査会 受賞者決定!最優秀賞『木工と暮らす木工ヤードのある家』優秀賞『サルの家:多義的な楽しい生活』

■最優秀賞受賞者コメント

『木工と暮らす木工ヤードのある家』

黒澤 優太(早稲田大学大学院)

この度は光栄な賞をいただきうれしく思います。「快適な木造の家」がテーマでしたが、普遍的なことだけにとらわれない快適さや豊かさについて議論できて有意義な時間でした。

木嶋 真子(法政大学大学院)

建築家の仕事は、住む人の未来や生活について、専門的なことに限らず皆で考えていくものだと思うので、この場でそのような提案ができてうれしく思います。今回ご指摘いただいた点をこれからに活かしていきたいです。

■審査委員の講評 審査委員長 西沢 立衛氏(横浜国立大学大学院建築都市スクールY-GSA教授)

応募数が多く、審査は簡単ではなかったが、力のある案が多く集まる充実した会だった。その中で最優秀となった黒澤・木嶋案に、私は最も注目した。木工所を中心に置く提案で、自分の居場所を自分で考え創造してゆくといういわば当たり前のことを建築モデルとして提示した。

優秀賞のチョウ・デン案は、その唯物論的世界観が印象的であり、他案とは一線を画す独創性を感じた。作品としての彫刻的造形性も飛び抜けていた。

入選・松村案は、骨太な構造体で構造をつくり、そこに軽い間仕切りが入ってくるというもので、民家的な力強さと開放感、また立体的な面白さがあって、私は高く評価した。入選・平野案は、平面と断面がほぼ同じであるような立体性が評価された。建築としてもう少し透明感があるとなおよかった。入選・西村・小原案は、八十年代の建築言語を使いながら、きわめて普通で自然、快適な建築空間を作った。入選・谷米案は、方形屋根の集合が作り出す景観にインパクトがあったが、マスタープランへの無意識は残念だった。

■審査委員

審査委員長 

西沢 立衛 (横浜国立大学大学院建築都市スクールY-GSA教授)

審査委員 

今井 公太郎 (東京大学生産技術研究所教授)

原田 真宏 (芝浦工業大学建築学部建築学科教授)

中川 エリカ (中川エリカ建築設計事務所)

野村 壮一郎 (ポラス社内審査委員)

■最優秀賞『木工と暮らす木工ヤードのある家』

■優秀賞『サルの家:多義的な楽しい生活』

■入選『木を膨縮する櫓舎』

■入選『「今日は3LK、明日からは4LDK」-暮らしに合わせて変化する住戸のかたち-』

■入選『家育て まち育て』

■入選『屋根裏につつまれて』