東京都 103人感染確認 100人超は去年の10月8日以来
東京都内の3日の感染確認は103人でした。一日に100人を超えるのは、およそ3か月前の去年10月8日以来です。
東京都は3日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて103人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
都内で1日に100人を超えるのは、およそ3か月前の去年10月8日以来です。また、3日は、1週間前の月曜日と比べて68人増え、3倍近くになりました。
前の週の同じ曜日を上回るのは17日連続です。
3日に感染が確認された103人のうちワクチンを2回接種していた人は、40人でした。
一方、都の基準で集計した3日時点の重症の患者は2日と同じ1人でした。死亡した人の発表はありませんでした。
小池都知事「新しい年もさまざまなコロナ対策を」
東京都の小池知事は、3日夕方、都庁で記者団に対し「きょうの新規陽性者が、3か月ぶりに100名を上回って103名となっている。これまでの陽性者を調べ、合わせて25名がオミクロン株に感染していて、このうち11名が、海外とのリンクがない、いわゆる市中感染と思われる」と述べました。
そのうえで小池知事は「あしたから、いよいよ仕事が始まる。年始のごあいさつ回りもあると思うが、新しい年におけるさまざまなコロナ対策を進めて頂ければと思う」と述べ感染拡大を防ぐため、換気やテレワークなどを積極的に行うよう呼びかけました。
東京大神宮で職員のクラスター発生 初詣の一般参拝など中止
初詣に多くの参拝客が訪れる東京 千代田区の東京大神宮で、職員が相次いで新型コロナウイルスに感染してクラスターが発生し、東京大神宮では3日から今月16日まで初詣の一般参拝などを中止する対応をとりました。
千代田区によりますと、先月31日に東京大神宮の職員1人の感染が確認された後、1日と2日も職員の感染確認が相次いで合わせて11人が感染し、区はクラスターが発生したと発表しました。
東京大神宮では、一般参拝や祈とうで、マスクを着用して対応し、お守りやお札の手渡しなどの対応も屋外で行われていたことなどから千代田区保健所では参拝客などの中に濃厚接触者は認められなかったとしています。
クラスターの発生を受けて、東京大神宮は3日から今月16日まで初詣の一般参拝などを中止する対応をとりました。
東京大神宮は縁結びに御利益があるとして有名でコロナ禍以前は三が日の初詣に毎年およそ4万5千人が訪れ、ことしも元日と2日、大勢の人が訪れていたということです。
大阪府 79人感染確認 先週の月曜日より68人増
大阪府は3日新たに79人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。先週の同じ曜日より68人多くなっています。これで、府内の感染者の累計は20万3996人となりました。一方、感染して亡くなった人の発表はありませんでした。
沖縄県 130人感染確認 100人超は去年の9月25日以来
沖縄県は3日、新たに130人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。1日の感染者数が100人を超えるのは去年の9月25日以来です。県内で確認された感染者は合わせて5万895人になりました。
沖縄 玉城知事「オミクロン株 かつてないスピードで感染拡大」
玉城知事は2日、記者会見を開き「アメリカ軍基地関係者を中心に確認されていたオミクロン株が、市中感染でも確認されており、デルタ株からの置き換わりが急速に進んでいる。いまだかつてないスピードで感染が拡大している」と警戒感を示しました。
そのうえで、このまま感染が拡大した場合、経済活動の制限など強い措置を要請せざるを得なくなるとして、県民に対し、感染対策の徹底を呼びかけました。
また、感染が急拡大している地域では、成人式の出席者全員に抗原検査を行うことや、式典そのものや、その後の懇親会を延期するなどの対応を検討するよう求めました。
さらに玉城知事は、沖縄のアメリカ軍から2日までの3日間、どの基地で何人感染したか、情報提供がないことについて、「県内のオミクロン株の感染拡大が、アメリカ軍由来のものという意識が欠如していると言わざるをえない」と不満を示しました。
岸田首相 年末年始の感染者増加傾向に緊張感持った対応を指示
岸田総理大臣は、3日、総理大臣公邸で後藤厚生労働大臣ら関係閣僚と会談し、年末年始の新型コロナウイルスの感染状況などについて報告を受けたうえで、東京などで新規感染者数が増加傾向になっていることなどを踏まえ、引き続き緊張感を持って対応するよう指示しました。
新型コロナをめぐっては、東京都内の3日の新規感染者数が100人を超えたほか、大阪でも70人を超え、新たな変異ウイルス、オミクロン株の市中感染とみられるケースも相次いでいます。
岸田総理大臣は3日午後、総理大臣公邸で、後藤厚生労働大臣や山際新型コロナ対策担当大臣ら関係閣僚と会談し、年末年始の感染状況などについて報告を受けました。
この中では、東京、大阪、沖縄などで新規感染者数が増加傾向にあるうえ、感染経路が不明なケースも増えつつあるなどとして、警戒を強めるとともに、医療提供体制の確保などの対策を急ぐべきだといった意見が出されました。
そして、岸田総理大臣は、東京などで新規感染者数が増加傾向になっていることなどを踏まえ、引き続き緊張感を持って対応するよう指示しました。