近畿学生野球入替戦3回戦 大阪工業大8―2大阪公立大 ( 2024年5月23日 南港中央野球場 )
1部復帰を決め喜ぶ大工大の選手たち
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大阪工業大が1部復帰を決めた。19年秋の入替戦で2部降格が決まって以来、2部でリーグ戦を戦ってきたが、今秋は9季ぶりに1部の舞台で試合に臨む。
0―2で迎えた3回に反撃開始。中前打で出塁した7番・此上平羅(2年=和歌山東)を送りバント、セーフティーバントで2死三塁とすると1番入谷颯(3年=東海大大阪仰星)の右翼線三塁打、2番・岡田光平(2年=報徳学園)の左越え二塁打で同点に追いついた。さらに3番・久良亮輔(4年=太成学院大高)が左翼手の頭上を破る三塁打を放ち、勝ち越した。久良は「ちゅっと上がりすぎたのでレフトフライかなと思ったのですが、ラッキーでした」と振り返ったが「ビッグイニングになる流れになってくれた」と試合後に笑顔を浮かべていた。
攻撃は終わらず、四球をはさみ5番・岩口大輝(1年=奈良大付)の右翼二塁打、7番・此上の中前2点適時打で計6点を奪った。4回には相手失策で1点を追加、9回は6番・平山明(2年=福井工大福井)がセーフティースクイズを成功させた。
試合に出ていた4年生は、久良を含め3人。完投した高橋佑汰(履正社)―坂元宏行捕手(初芝立命館)のバッテリーともに最上級生が負けられない試合でそれぞれきっちりと仕事をした。
高橋は「先制点は取られたくなかったのですが、気持ちを切り替えて投げました」と、3回以降の失点を許さなかった。坂元主将は「4年生は数が少ないですが、声やプレー、姿勢でチームを引っ張っていこうと話し合っていました」と、待望の1部復帰につながったことで「諦めずにやってきたことが報われました」と喜んだ。
田中恵三監督は「最後の最後に4年生が頑張ってくれた。秋に向けてはもう一度基本からしっかりやっていきたい」と、さらなるチーム力強化を誓っていた。
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