大阪、伊勢と並ぶ日本三大商人、“近江商人”の活躍を描く痛快ビジネス時代劇『近江商人、走る!』が12月30日(金)より公開。主演に抜擢されたのは、現在ドラマ「ファーストペンギン!」に出演中で、『許された子どもたち』(2020)で「第75回毎日映画コンクール スポニチグランプリ新人賞」を受賞した上村侑。今年だけで7本もの出演作品が公開された注目の新星俳優だ。
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そろばん勘定だけではなく、あるときはケガをして働けなくなった大工を救済する方法をひねり出し、あるときは閑古鳥が鳴く茶屋をアイディアで助ける。そしてまた、あるときは店の大借金返済に知恵で挑む――。
商いの才と人情に長けた主人公の近江商人・銀次役を演じている上村さん。2017年、内藤瑛亮監督の『許された子どもたち』出演者ワークショップに参加したことがきっかけで本格的に演技を始め、ワークショップ最終日に演技初体験ながら主役に抜擢。
実在の事件をモチーフに、いじめで同級生を殺しながら処分を受けず、世間からバッシングを受ける少年という難しいキャラクターの演技が認められ、「第75回毎日映画コンクール スポニチグランプリ新人賞」に選ばれた。
2022年は『親密な他人』(監督:中村真夕)、『さよなら、バンドアパート』(監督:宮野ケイジ)、『海の夜明けから真昼まで』(監督:林隆行)、『劇場版 人生いろいろ』(監督:寺西一浩)、『空のない世界から』(監督:小澤和義)、『ワタシの中の彼女』(監督:中村真夕)に出演、そして最新主演作『近江商人、走る!』(監督:三野龍一)と7本の出演映画が公開。ジャンルも全く異なる作品が並んでおり、どんな役にも染まってきたといえる。
『近江商人、走る!』は初挑戦となる時代劇で、上村さんが演じるのは大津の米問屋で丁稚奉公する銀次。持ち前の商才と機転を発揮する切れ者だが、常に物事の三手も四手も先を読んで結論から入るトークで周囲の人を置き去りにしたり、夢中になると周りが見えなくなったり、どこか飄々としていてとぼけたところのあるキャラクターを表情豊かに演じている。
三野監督の撮影スタイルとして、脚本は絶対ではなく、意見を言える空気づくりを心がけているとのこと。劇中の銀次が前説を謳いあげるシーンや、銀次の先輩丁稚・蔵之介(森永悠希)と思いをぶつけ合うシーンは、上村さんからの提案が反映されているという。
人気テレビドラマ「ファーストペンギン!」にも主要キャラクターの1人、漁船団「さんし船団丸」の漁師で山中篤(梶原善)のひとり息子・たくみ役で出演。SNSでは「『許された子どもたち』の上村君!」とその成長ぶりに嬉しい驚きの声もあがるなど、注目が集まっている。
アクションや殺陣も習っており、今後は自分の興味や特技を生かせる作品もやってみたいという上村さん。来年以降の活躍にも期待が高まる。
『近江商人、走る!』は12月30日(金)より全国にて公開。